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中小企業のDXへの投資はどれくらい必要?IT投資金額の目安

目次

こんにちは。中小企業診断士&ITストラテジストの唐澤です。

近年、中小企業のデジタル化やDXの重要性が叫ばれていますが、「具体的にどのくらいの金額規模でIT投資をすればいいのか?」と悩んでいる経営者の方も多いのではないでしょうか?
今回は、中小企業におけるIT投資金額の目安について説明します。

 

1.中小企業のIT投資、売上高比1%が一般的な目安

まず押さえておきたいのが、IT投資の目安となる金額です。
日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の『企業IT動向調査報告書 2022』(リンクはこちら)によると、日本企業の2021年度の売上高に占めるIT予算比率のトリム平均値*は1.15%となっています。ただし、この数値は大企業も含めた平均値です。中小企業に限定すると、平均値は1%をやや下回る水準と考えられます。よって、中小企業のIT投資は売上高の1%程度を1つの目安として認識しておくと良いでしょう。例えば、売上高10億円の企業であれば、年間1,000万円程度のIT投資が目安となる水準(平均値)といえます。
*トリム平均値:異常値によって平均値が引きずられるのを排除するため、データの最大値と最小値付近の値を平均値の計算から除外する手法

 

2.なぜIT投資が必要なのか?

ここで疑問に思われる経営者の方もいらっしゃるかもしれません。「なぜそこまでIT投資が必要なのか?」と。実は、IT投資と企業業績には相関関係があることがわかっています。
2016年度の中小企業白書(リンクはこちら)によると、IT投資を行っている企業の方が、行っていない企業よりも売上高や利益率が高い傾向にあります
具体的には、

  • 業務効率化によるコスト削減
  • 新たな顧客層の開拓
  • 従業員の生産性向上
  • 競争力の強化

などの効果が期待できます。

 

3.DX推進のための具体的なステップ

では、具体的にどのようにDXを進めていけば良いのでしょうか?以下に、段階的なアプローチをご紹介します。

  1. 現状分析と課題の洗い出し
    • 自社の業務プロセスを見直し、非効率な部分を特定する
  2. 優先順位の決定
    • 最も効果が高く、かつ実現可能な施策から着手する
  3. 適切なツールの選定
    • 自社の規模や業種に合ったITツールを選ぶ
  4. 段階的な導入
    • 一度にすべてを変えるのではなく、小さな成功を積み重ねる
  5. 社内教育と定着化
    • 従業員のITリテラシー向上と新しいプロセスの定着を図る

 

4.まとめ:IT投資は経営戦略の一環

デジタル技術がここまで発達した現代において、IT投資は単なるコストではなく、経営戦略を構成する重要な一部です。適切なIT投資により、業務効率化だけでなく、新たな価値創造や競争力強化につながります。中小企業のみなさまは、まずは自社の売上高の1%程度をIT投資の目安として、段階的にDXを進めていくことをおすすめします。
ただし、業種によってIT投資予算は変わってきますし、企業によって置かれている経営環境や企業ライフサイクル、今後のビジョンや成長戦略も異なります。したがって、これはあくまで統計上の平均値をベースにした1つの目安であることを十分ご認識いただいた上で、自社の状況に応じて柔軟に判断することが重要です。

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