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中小企業におけるDXのよくある失敗

本記事では、中小企業の経営者が知っておくべき「中小企業におけるDXのよくある失敗」について、DX専門の中小企業診断士がわかりやすく解説いたします。

目次は以下の通りです。

  1. DXのメリット
  2. 中小企業におけるDXのよくある失敗
  3. DXの失敗を防ぐために
  4. まとめ

 

それでは、本編に行きましょう!

 

1.DXのメリット

中小企業におけるDXのメリットは数多くあります。そもそもDXって何?という方はまず以下の記事をお読みください。

DXの主なメリットとしては「業務の効率化」「新しいビジネスモデルの創出」「働き方の変革」の3点が挙げられます。

業務の効率化

DXにより業務の効率化が可能になります。例えば、紙やスプレッドシート等を活用して人が手作業で行っていた各種業務記録や管理業務を、デジタル技術の活用により自動化・効率化することができます。業務の自動化・効率化により、人手で行っていた作業の手間やそれに要する時間が削減され、よりスピーディーな業務や意思決定が可能となります

新しいビジネスモデルの創出

DXにより新しいビジネスモデルを生み出すことができます。たとえば、これまで店舗や事業所で顧客と直接対面して行っていたサービスや活動を、インターネットを活用して行うことで、地域にとらわれないサービス・活動展開が可能になります。また、AIを活用したデータ分析により顧客のニーズを把握することで、より効果的な打ち手を実行することが可能となります。

働き方の変革

DXにより従業員の働き方の変革につなげることができます。例えば、デジタル技術を活用してテレワークやフレックスタイムを導入することで、従業員のワークライフバランスが改善され、従業員満足度や生産性の向上が期待できます。

 

2.中小企業におけるDXのよくある失敗

中小企業におけるDXのよくある失敗の内、主なものを3点挙げます。

①ツール導入そのものが目的化していく

目的が曖昧な状態でDXツールの導入を進めてしまったことで、誰にも活用されないDXツールだけが社内に残り、結果として費用が無駄になるというケースを見ることがあります。DXツールの導入はあくまで目的達成のための手であって、それ以上でも以下でもありません。「目的なきところにDXツールの導入はあり得ない」ということを意識しましょう。

②費用が予算を超過する

DXを進めていくと、自社の問題点や課題が多く出てきて、それに比例して「あれもやりたい」「これもやりたい」という要望が膨らんでいくことがあります。改善の方向性が見えるという意味で、問題点や課題が多く出ることは決して悪いことではありません。しかし、それらをすべて満たそうとすると、莫大なお金がかかり、予算を大きく超過してしまいます。お金に限りがある以上、すべての要望を満たすことはできません。DXを進める上では、限りある経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)の中で、自社にとって最適な判断を行っていく必要があります。

③想定した期待効果が得られない

最新の技術を盛り込んだDXツールを導入したにもかかわらず、期待した効果が得られないことがあります。その要因として、DXツールの導入は確かになされたのですが、それを活用するヒトについてはまったく考慮していなかったというケースを見ることがあります。DXを通じて成果を出すのは、DXツールではなくあくまでそれを活用する「ヒト」です。ツールの活用者である「ヒト」をないがしろにして、ツール導入だけで期待した効果が出るなどという都合のよいうまい話などあるわけがないのです。

 

3.DXの失敗を防ぐために

DXの失敗を防ぐために、事前に以下の3点を考慮しておきましょう。

①目的を明確化しておくこと

DXを進める目的を明確にすることが重要です。具体的には、以下のような問いに対する解を持ったうえで、従業員全員がその目的を理解した状態でDXに取り組む必要があります。

  • 自社は何のためにDXを推進するのか?
  • DXを通じて、自社は何を実現したいのか?
  • DXを通じて、自社はどのような課題を解決し、どのような効果を得たいのか?
②費用対効果のバランスをとる

近年はクラウドサービスの充実により、最新の技術を盛り込んだDXツールを、短期間・低コストで利用できるようになりました。とはいえ、それでもやはりDXには大なり小なり費用がかかるため、DXツールの導入費用を予算内で抑え、費用対効果のバランスを考慮しながら、適切な導入計画を立てることが求められます。自社のDXの目的に照らし合わせた具体的な目標(例えば売上・利益や生産性の向上、労働時間・コスト削減等)を設定し、DXツール導入後の達成度を定期的に評価しながら、継続的な改善により目的を達成していくことが大切です。

③社員の教育

DXにより、社員はこれまでの業務のやり方や業務内容、作業環境等が変わることがあります。そのため、DXの目的をきちんと社員に共有した上で、社員の教育・訓練に十分な時間とお金をかけ、DXに必要なスキルや知識を身に付けることが重要となります。繰り返しになりますが、DXを通じて成果を出すのは、DXツールではなくあくまでそれを活用する「ヒト」なのです。

 

4.まとめ

  • 中小企業におけるDXのメリットは、「業務の効率化」「新しいビジネスモデルの創出」「働き方の改革
  • 中小企業におけるよくあるDXの失敗としては、「ツール導入の目的化」「予算の超過」「期待効果が得られないこと
  • DX失敗を防ぐための3つのポイントは、「①目的の明確化」「②費用対効果のバランス確保」「③社員の教育

 

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