本記事では、中小企業の経営者が知っておくべき「DXの基礎知識」について、DX専門の中小企業診断士がわかりやすく解説いたします。
目次は以下の通りです。
- DXとは何か?
- DXが求められる背景
- DXを進める上でのポイント
- まとめ
それでは、本編に行きましょう!
1.DXとは何か?
DXとは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略で、わかりやすく言えば、「ビジネスや社会の仕組みをデジタル技術を使った新しい方法に変えること」を指します。例えば、従来は紙で作成していた書類を、パソコンやタブレット、スマートフォンで処理するように変えて紙を廃止したり、AI技術を活用して業務を自動化する等がわかりやすいDXの例です。
2.DXが求められる背景
近年、「DX」という言葉を耳にする機会が増えたと感じる方も多い思います。その背景には、デジタル技術の急速な発展に伴い、ビジネスや社会そのものが大きく変化していることがあります。DXを通じて、従来のアナログな業務をデジタル技術を使った新しい方法に変えることで、業務の効率化や新しい価値の創造が可能となります。例えば、紙の書類をデジタル化することで、書類の管理や情報の検索が容易になったり、デジタル技術を活用して業務を自動化することで、人的ミスを減らしたり業務時間の短縮につなげることが可能となります。
また、DXが求められる背景には、労働力不足も挙げられます。先進国では、少子高齢化や人口減少に伴って労働力不足が深刻化しているため、従来までのアナログな方法で業務を続けていては業務が回らなくなり、組織の成長はおろか維持することすら難しくなるでしょう。また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、テレワークやオンラインでのビジネスが急速に広がり、デジタル技術の重要性がさらに高まった側面も忘れてはいけません。つまり、DXはもはやビジネスや社会の変革に必要不可欠な要素となっており、中小企業においても今後ますます重要性が高まると考えられます。
3.DXを進める上でのポイント
DXを進める上でのポイントは5つあります。
ポイント①:業務プロセスの見直し
DXを進める上での最初のステップは、業務プロセスの見直しです。従来までのやり方での業務(例えば、紙やスプレッドシートを利用した業務)は、長く慣れ親しんだ方法のため、やりすさや安心感があります。しかし、DXを進める上では、業務の見直しは避けられません。現状の業務のやり方を最良の方法と思わず、デジタル技術を活用した新たな業務のメリットに着目し、前向きに業務プロセスの見直しに取り組むことが大切です。
ポイント②:クラウドサービスの活用
クラウドサービスを活用することで、初期投資額を抑えながら、最新のデジタル技術を活用した業務インフラを整備することができます。また、クラウドサービスを利用することで、どこからでもデータにアクセスすることが可能となるため、これまで以上に業務の柔軟性が高まり、生産性を向上することができます。
ポイント③:データの活用
DXにおいては、データの活用が成功のカギとなります。様々なデータを収集・分析することで、従来まで気づくことができなかった自社の状況や新たな顧客ニーズを把握することができるようになります。このように、データを有効活用することで正しい経営判断や意思決定が可能となり、ビジネスの成功確率を高めることができます。
ポイント④:セキュリティ対策の強化
DXを進める上で、セキュリティ対策を強化することが大切です。パスワードの設定やセキュリティソフトの導入等の基本的な対策はもちろん、クラウドサービスを利用する場合は、利用サービスのセキュリティに関するリスクを十分に把握・考慮した上で、適切な対策を講じていく必要があります。
ポイント⑤:社員の教育
DXを進める上では、社員の教育が不可欠です。DXに関する社員教育の機会を設け、DXの重要性や推進上のポイント、具体的なデータの活用方法等について社員に理解を深めてもらうことで、DXの推進力を高めることができます。
4.まとめ
- DXとは、「ビジネスや社会の仕組みをデジタル技術を使った新しい方法に変えること」
- DXが求められる背景は、「デジタル技術の急速な発展に伴い、ビジネスや社会そのものが大きく変化している」ことと「少子高齢化や人口減少に伴う労働力不足」
- DXを進める上での5つのポイントは、「①業務プロセスの見直し」「②クラウドサービスの活用」「③データの活用」「④セキュリティ対策の強化」「⑤社員の教育」
弊社では、DX戦略の立案からDXツールの導入、導入後の業務定着化フォローまで、ワンストップで対応しています。また、弊社は補助金申請支援も行っておりますので、DXに活用できる補助金をご紹介させていただきながら、投資金額を抑えたDX化のご提案が可能です。
オンラインでの事前無料相談(詳細はコチラ)も行っておりますので、DXに関するお悩みがございましたら、ぜひ下記よりお気軽にご相談ください。
事前無料相談はこちら