本記事では、「中小企業のDX推進における課題と解決策」について、DX専門の中小企業診断士がわかりやすく解説いたします。
目次は以下の通りです。
- 中小企業のDXへの取組状況
- DX推進における課題
- 課題の解決策
- まとめ
それでは、本編に行きましょう!
1.中小企業のDXへの取組状況
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉をよく耳にしますが、中小企業のDXへの取組は進んでいるのでしょうか?
独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)が2022年5月に発表した「中小企業のDX推進に関する調査」によると、DXについて「既に取り組んでいる」と答えた企業はわずか7.9%でした。また、「(DXについて)取り組む予定はない」と回答した企業は41.1%もおり、「必要だと思うが取り組めていない」の34.1%を上回る結果となっています。
出典:中小企業のDX推進に関する調査(中小企業基盤整備機構)
2,DX推進における課題
中小企業のDXの取組が進まない原因はどこにあるのでしょうか?
「中小企業のDX推進に関する調査」によると、DXに取り組むに当たっての課題としては、「DX に関わる人材が足りない(31.1%)」、「IT に関わる人材が足りない(24.9%)」など、DX関連の人材不足を挙げる企業が多いことがわかります。また、「具体的な効果や成果が見えない(24.1%)」、「予算の確保が難しい(22.9%)」など、DXの投資対効果に疑念を持っていたり、そもそもDXへ投資するお金がないという問題もあるようです。
出典:中小企業のDX推進に関する調査(中小企業基盤整備機構)
大企業と比較して、中小企業は経営資源が非常に限られています。そのような経営資源の制約がある中で、特に「ヒト」と「カネ」の面でDXへの取組みとのバランスをどう確保するか。この点に苦慮している企業が多いというのが実態と言えるでしょう。
一方で、私のコンサルティング経験の中では、「経営者のDXに対する理解が不足している」がために、DXが進まないという企業も多くいらっしゃいましたので、この点も留意すべきポイントでしょう。経営者がDXの重要性を認識しなければ、経営におけるDXの優先度を高めることは極めて困難となります。
3.課題に対する解決策
「中小企業のDX推進に関する調査」にて挙げられていた「ヒトの問題」と「カネの問題」に焦点を当てて、解決策を考えていきます。
【ヒトの問題】
- 教育・研修等を通じて、まずは経営者自身がDXに対する理解を深める。
- 従業員に対するDXの教育・研修を実施し、従業員のDXに対する理解度を高める。
- 自社で専門性が不足している領域については、スポットで外部の専門コンサルタントや専門DX人材を活用する。
- 中途採用により人材を確保する(ただし、近年はDX人材の獲得競争が激しく、中小企業においてはハードルが高い)。
- クラウドサービスの活用により、IT運用の負荷を軽減する。
【カネの問題】
- 補助金・助成金の活用により、投資負担を軽減する。※詳しくは以下の動画「初めてでも大丈夫!DXで使える補助金3選」を参考にしてください。
4.まとめ
- 中小企業のDXに対する取組は、あまり進んでいない。
- 中小企業のDX推進における主な課題は、「ヒト」と「カネ」が不足していること。
- 人の課題に対する打ち手としては、まずは経営者のDXに対する理解力を高めた上で、従業員に対するDX教育や、知見不足の領域に対する外部専門家の活用等がある。
- カネの課題に対する打ち手としては、補助金・助成金の活用による投資負担軽減がある。
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